日本山岳耐久レース①

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1.エントリー動機

学生時代、
ワンダーフォーゲル部(山岳部より少し軟弱な山登りのクラブ)に所属していた。
北は北海道から、北アルプス、南アルプスと山行を重ねていた。
社会人になってからは、テントを担いでの登山は少なくなったが、
日帰りの登山はよく行っていた。

ひょんなことから走り始めて、
ランニングと登山が一緒になった「トレイルラン」に出会い、
一発でとりこになった。

そして、ブログや「アドベンチャーマガジン」などで、
日本山岳耐久レースなるものを知った。
この大会は、総距離71.5km、奥多摩の全山を夜を徹して駆け巡る。
トレイルランの大会では、国内トップレベルの大会だ。

初めて知ったときは、とても無理やなと思ったが、
色々な山岳マラソンの大会に参加するうちに、
またブログでの完走記を読むにつれ、
参加したいという気持ちを、抑えきれなくなった。

2.スタートから第1CP(浅間峠、22.6キロ地点)まで

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     〈スタート地点、無事に戻ってこれるか?〉

当日、新幹線を利用して、武蔵五日市駅に到着。
心配された天候のほうは、快晴で全く問題なし。
これだけ天候に恵まれたのは、今年の鯖街道以来である。
受付でゼッケンをもらい、更衣室に向う。
更衣室は、隣接する中学校と小学校だが、
いずれも既に満杯状態で、足の踏み場もない。
仕方がないので、屋外にマットを敷いて、
着替えとストレッチを済ませる。

開会式が12時半から始まる。
ここで、丹後ウルトラでお世話になったミカンさんと再会する。
1時、いよいよスタート。
山道での渋滞をできるだけ避けるため、
今熊神社までは、走ったほうがいいよというアドバイスを受けていたので、
懸命に走る。

体調はなかなかいい。
シューズのゲル・トラブコもちょうどいい重さで走り易い。
ザックの重量は、天候もいいので当初の予定より、
ペットボトル1本を追加したが、6キロ程度に収まった。

入山峠手前で、渋滞に巻き込まれた。
狭い階段があるため、順番待ちの渋滞だ。

そして、10キロ地点を通過するが、えっ、まだ10キロという感じ。
スタート後、既に2時間を経過しており、
このペースで行けば、15~16時間、
後半疲れて、17時間ぐらい掛かるかなと、漠然と思う。


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     〈夕暮れ時の富士山、なかなかの景色でしょ?〉

途中、スタッフの人が、
「いいときに来ました。日没前の富士山が見えますよ」とのこと。
こんなに大きく富士山が見れるのかと感動。デジカメでパチリ。

20キロ過ぎぐらいから、薄暗くなってきた。
ヘッドランプを装着する。
今回のレース、この夜間走行が難しかった。
走れない登りは問題ないが、
走れる下りや平坦な道で、少し油断すると、
木の根っこや岩の出っ張りで足を取られてしまう。
昼間だと、見ていないようで、漠然と見ているので、
まれにしかつまずかないが、夜間では勝手が違う。

確かこの区間だと思うが、
木の根っこに足をとられ、つんのめり、足が素早く反応せず、
オットット・ドテと、かっこ悪くコケタ。
(足をとられたのは夜道のせいやけど、こけたのは年のせいやんと、突っ込まないでね)
でも、こけたのが平坦な道で助かった。

そして、このあたりから、左足のかかとが気になりだす。
かかと部分が、しっかりホールドされていないのか、
かかとが右に左にと大きくずれる。
案の定、大会後半には靴擦れが出来た。

ようやく、第1チェックポイントの浅間峠(22.7キロ地点)に到着。
時刻は、17時55分。経過タイムは、4時間55分34秒。
通過順位は、909位/2004名。

3.浅間峠から第2CP(月夜見山駐車場、42.1キロ地点)まで

既に夜のとばりが下りて、ヘッドライトだけの世界。
時折、涼しい風が吹いて気持ちがいい。
ふと見上げると、満月がきれい。

初めて通るコースなので、道標などの地名とコース上の位置が全くわからない。
黙々と登り、下り坂はつまずかないよう慎重に下りる。
前を行く人が、
「きれいな月ですね」と、
独り言だったのかもしれないが、
「そうですね」と、思わず答えた。

黙々と登っていると、30年前の学生時代にタイムスリップしてしまった。
あの頃は、大きなキスリングを背負って山に行き、
このキスリングさえなければ、何キロでも歩いていけると思ったが、
軽いザックでも、やっぱりしんどいものはしんどい。

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     〈西原峠、 大福を食べる〉

西原峠に到着。ここで、大福を食べる。
今回のレースで、初めて大福を持って行ったが、これは正解だった。
おもちは腹持ちがいいというが、まさにその通りである。

西原峠から、このコースの最高峰である三頭山(みとうさん)まで4キロほど。
このコースで、2番目に印象に残っているつらいコースである。
距離的にも、六甲縦走路の摩耶山の登り、稲妻坂・天狗道に似ている。

このあたりから、コース際で、休憩というか、バテて横になっている人が多くなってくる。
肌寒くなってきており、風邪をひかないといいのだが・・・。
こんなつらい登りは、一気に行くしかないと思ったが、
手前の避難小屋で一休み。
この避難小屋で、気温は10℃で、少し風もある。
たちまち、汗も引き寒い。
道標では、三頭山まで15分とある。もう少し頑張ろう。

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     〈三頭山山頂、休んでいると寒い〉


ようやく、三頭山山頂に到着。
寒いので1枚写真を撮って、早々にルートに戻る。
三頭山を下り、しばらくすると第2CPの月夜見山駐車場に到着。
第2CPは、コース唯一のエイドステーションである。
しかし、エイドにあるのは水とスポーツ飲料だけ。
しかも、一人1.5Lと制限まである。

ここまでの水分の消費量は、
リザーバーの1.5Lが、ほぼ無くなり、
ペットボトル2本のうち、1本と1/4ほど残っている。
2L弱飲んだことになる。
やはり、天候が良かったため、予想通り水分の消費量が多い。
ペットボトルを1本増やして正解だった。
ここで、リザーバーに水1Lと、スポーツ飲料を0.5L補給する。
夜間だし、そんなにはいらないと思うが、
保険と思って補給した。

第2CPの到着時刻は、22時57分。経過時間、9時間57分。
通過順位は、少し上がって763位/2004名。
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by toshihi616 | 2006-10-10 22:54 | 大会参加 | Trackback | Comments(6)

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Commented by ryuji1962 at 2006-10-11 08:59
綺麗な富士山ですね!
ところで道標はあるのですか?
昼間に走る鯖でさえ迷うことがあるのに
夜中に走るとなると道に迷うことはないのでしょうか?
道中、一人になる事はなかったのですか?(鯖のように)
凄そうな大会ですね! いやぁ~ 恐るべしかねやんさんです!
後半も楽しみにしてます!
Commented by go_ultra at 2006-10-11 09:56
きれいな富士山ですね~!!(ryujiさんと同じでした...^^ゞ)
しかし・・6キロの荷物を背負って走るのですか?
なんと まぁーー いろんなレースがあるのですねぇ
私には考えられない大会です
Commented by マーサー at 2006-10-11 22:43 x
夜の山を走るんですよね。
一人ぼっちにはならなかったんですか。
六甲縦走の時でさえ、宝塚の山中で一人になったときは怖かったです。

私は怖くて走れませんわ。
それにしても夕暮れ時の富士山はキレイですね。
Commented by toshihi616 at 2006-10-11 23:43
ryujiさん、こんばんは。
私も、コースアウトして、とんでもない方向に行ってしまうのが一番心配でした。でも、コースの迷いやすいところに赤の点滅灯や、矢印の看板が設置されてあり、安心して走れました。さすがにうまいなと思いました。
それと、道中一人ぼっちになることはありませんでした。
後半、書き終えましたので、お暇なときに読んでください。
Commented by toshihi616 at 2006-10-11 23:51
go_ultraさん、こんばんは。
食料も水もザックに入れて走ります。エイドも水のエイドが一箇所あるだけ。ウルトラとは大違いですわ。さすがに、この大会は、おなか一杯、おかわりはご免なさいという気分です。でも、来年もエントリーしているかもしれません。
Commented by toshihi616 at 2006-10-11 23:58
マーサーさん、こんばんは。
富士山はほんとにきれいでした。夕暮れに染まる富士山には、感動しました。夜の恐怖についてですが、しんどいのが先に来て、恐怖感は全く感じませんでした。大会ではなく一人で登ったら、怖いでしょうね。

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