日本山岳耐久レース②

b0108100_210258.jpg
     〈コース図、クリックすると大きくなりますよ〉

4.第2CPから第3CP(長尾平、58キロ地点)

第2CPでは、既に半分以上走行して、折り返しに入っているのだが、
気分的には、「まだ半分しか走っていない」である。
そして、ヘッドライトの光量が落ちてきて、
地面の状況が把握しづらい。
予備の電池を使い切るので、少し不安だったが、
あと5時間ほどで夜も明けるので、電池を交換する。
う~ん、やっぱり明るい。
ヘッドライト君、このまま夜明けまで頑張ってくれ!

ここから、このレースで一番印象に残っている、御前山の登りである。
他の参加者もつらさは同じなのか、一列で皆とペースを合わせて登っている。
登り切ってテラスのようなピークに出た。
てっきり、御前山山頂と思い、
岩場に腰を落としてしまう。

スニッカーズを食べるが、あわてて食べたため、
なかなか飲み込めない。
チョコの甘さより、餡の甘さのほうが食べやすい。
やっぱり、スニッカーズより大福やな。

でも、このテラスは単なるひとつのピークで、
あとひとつピークを越えて、ようやく御前山山頂に到着した。
この登りで、亀オヤジさんの応援パワーを受信したような気がした。
(えっ、寝てた。やっぱり)

そして、この御前山を下り、大ダワでの休憩後だと思うのだが、
私の後ろをピッタリとマークして登るランナーさんがおり、
「お先にどうぞ」と促すと、
「同じペースなので」と、私の後ろを登ってくる。
このあと、ゴール手前まで御一緒させていただくのだが、
ゼッケンを見ると6000番台で60歳代の男性。

このコースの経験者なら、この後のコースについて聞こうと思い、
「何回か参加されているんですか?」と質問、答えは初参加とのこと。
「私は神戸からの参加です」と会話を続けると、
「私は大阪からです」とその男性。
おぉ、関西の人やんか!

関東の大会、というより近畿以外の大会が初めてで、
少しアウェー気分になっていたので、途端に舌が回りだす。
色々お聞きすると、河内長野RCに所属されており、
素晴らしい走歴の持ち主。

このレース、脚の方はまだ大丈夫なのだが、
体調が悪くて食欲が無くパワーが出ない。
リタイヤ一歩手前だったそうです。
私のペースが、体調不良の体にピッタリあったそうです。
(ということは私は遅いということか・・・、悲し)


いままで、自己の体力と気力の限界に挑戦するような、
修行僧のような状態にあったので、
Ⅰさんとの会話はいい気分転換になった。
一人だけだと、もっとつらい思いをしたと思う、大岳山も何とか乗り越え、
第3CPに到着。
ただ、この大岳山の登り下り、
一部鎖場のある岩場となっており、少し緊張した。

第3CP到着時刻、3時44分。経過時間、14時間44分28秒。
通過順位、少し上がって652位/2004名。

5.第3CPからゴールまで

b0108100_21483134.gif
     〈完走Tシャツ、なかなかカッコイイ〉

第3CPを過ぎると、あと13キロほどでゴール。
しかも、大きな登りはなく、下り基調のコースが続く。
Ⅰさんと、なかなか尾根筋から下ろしてくれないなと、ぼやきながら進む。

そして、山道から少し幅の広い林道に出たところで、
思わぬアクシデント発生。
後ろから来たランナーさんに道を譲ろうと左端によけると、
倒木に足をとられて、派手に林道に膝蹴りを入れてしまう。
幸い擦り傷程度で済んだが、油断は禁物である。
ゴールまであと少し、慎重に行こう。

それと、一番心配していたコースアウトについては、
適所適所に表示板、赤の点滅灯が設置されており、
コースミスすることなく、安心して走れた。
このあたりのコース案内は、さすがだと思う。
大会関係者の皆さん、ご苦労様です。

あと、5キロくらいのところで、東の空が明るくなってきた。
その明るさは徐々に広がり、赤に近いオレンジ色に変化してきた。
網膜には焼き付いているのだが、残念なことにデジカメで撮影するのを忘れた。
三頭山の写真を最後に全く撮影していない。
それだけ厳しい状況であったということ、かな。

いよいよ、町並みが見えてくる。
「ラストラン、いこか!」と、Ⅰさん元気が出てきて、スピードを早める。
最後は離されてしまったが、なんとか走ってゴールイン。
ゴール地点に売店があり、ビールを購入、一気に飲み干す。

徹夜明けで感覚・思考が麻痺しているのか、
昼の1時にスタートして、その日の夕方にゴールした気分だ。
この感じわかってもらえますか。

とにかく、天候にも恵まれたが、
国内最高レベルのトレイルランの大会を時間内完走した。
応援していただいた皆さん、ありがとうございました。

現在時刻、6時12分。経過時間、17時間12分41秒。
総合順位、662位/2004名。
[PR]

by toshihi616 | 2006-10-11 22:38 | 大会参加 | Trackback | Comments(10)

トラックバックURL : http://toshihi616.exblog.jp/tb/5850457
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 亀オヤジ at 2006-10-11 23:15 x
お疲れさん。さすがですわ。
やっぱり厳しいレースですね。走力もさることながら、心のタフさ、前向きな気持ちが大きく左右するんじゃないですかねえ。
自然の多きさってのも少し分かるようです。

応援パワー分かりました?夜中は寝てましたが、それ以外は「かねやんどないしてるかなぁ・・・」ってたま~に思い出してましたよ。たまにね。
Commented by toshihi616 at 2006-10-12 00:10
その通りですわ。自分であかんわと思ったら、もう前に進めないと思います。ほんまに、修行のようなレースでした。
そして、おかわりはちょっと、お腹一杯というのが、正直な今の気持ちです。一年後は、どうかわかりませんが・・・。
Commented by ryuji1962 at 2006-10-12 08:57
いやぁ~ 凄いとこですね!
夜明けの写真見てみたかったです
でも、厳しいレースだとひとつの動作が億劫になり
無駄なことは何一つやりたくないですもんね
いつかは挑戦してみたいです! お疲れ様でした!
Commented by toshihi616 at 2006-10-12 12:52
このレースで悔いの残ることの一つは、あの朝焼けの写真をとり損ねたことです。写真を撮りたいなと思ったんですが、なぜかタイミングを逃してしまいました。う~ん、残念。
Commented by マーサー at 2006-10-12 22:02 x
お疲れ様でした。
1500メートル級の山もあるんですね。
それに6キロのザックを背負って完走なんてすごいですね。
私にはなかなか真似出いないことですが、気持ちだけは前向きに持ちたいと思います。
完走おめでとうごさいました。
Commented by toshihi616 at 2006-10-13 23:16
マーサーさん、ありがとうございます。
私も、この大会で初めて知ったのですが、東京都の山は六甲山よりスケールが大きいです。都内で一番高い山は、雲取山で2000mを超えています。
気持ちさえあれば、持久力はついてくると思いますよ。
頑張ってください!
Commented by アヲヒコ at 2006-10-14 00:06 x
は~

こっちに住んでいるので(しかも近いし)、
ハセツネの経験者を沢山知っておりますが、
こうして完走記を読む度にスケールの大きさに圧倒されてしまいます。
もし私がもっと10年後、20年後に叶うのなら一度は体験してみたい
世界だという遠~い夢もほのかにあったりして。
とにかくすごいですね。走りながらの景色を想像するだけで、もうドキドキ… 
とにかく、ゆーっくり疲れを癒してくださいませ。お疲れ様でしたm(_ _)m
Commented by toshihi616 at 2006-10-14 01:47
アオヒコさん、ありがとう。おかげさまで疲れはようやくとれてきました。
ハセツネは、サバイバルゲームのようでした。
天候が良かったので、ラッキーだったのですが、
去年のように雨だとリタイヤしていたかも・・・。
とにかく、大変な大会ですね。
Commented by ミカン at 2006-10-14 08:13 x
遅ればせながら、見事な完走、おめでとうございます。
スタート前に、偶然とは言えお会いできて、ほんと嬉しかったですよ。
戦う意欲が沸いてきました。
道中の写真も見事ですね。私は軟弱にもカメラは置いていってしまったので、画像ゼロで。 
きついレースですが、きっと近づくとウズウズしだすのではないでしょうか?山がお好きなかねやんさんだったら(^.^)
当初は、昨年のリベンジと意気込んでいましたが、準備し出してからはトレイルランを楽しむ気持ちが強くなりました。
お陰様で、辛い と思うより、楽しい と思える大会となりました。
近畿圏のトレイルに行かれるときは、都合がつけばご一緒させて下さい。
完走記、本日アップ予定です。
そうそう、オルスポの写真、良く撮れていますね。
Commented by toshihi616 at 2006-10-14 09:37
ミカンさん、ありがとうございます。
富士山のカット、なかなかいいでしょう。気に入っています。
天候に恵まれたため、シャッターを押すことができましたが、これが去年のような悪天なら、カメラを取り出す気力もなかったでしょう。
そして、走りながら考えていたのですが、この過酷なコースで、もし雨が降っていれば、その過酷さはどれほどのものになるのか。
ミカンさんの今回の13時間台の快挙も素晴らしいですが、去年の時間内完走も劣らず素晴らしい快挙だと、あらためて感服しました。

それと、近畿圏トレイルランの件、こちらこそよろしくお願いします。

<< ランニング日和 日本山岳耐久レース① >>